読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

指す将順位戦B3八回戦:対ポールさん

棋譜

例によってまたioの棋譜を貼っておきます. 棋譜コメはないです.

石田流アレルギー

初手からの指し手
▲7六歩△8四歩▲7八飛 △8五歩
▲7七角△6二銀▲6八銀 △4二玉
▲4八玉△7四歩▲6六歩 △7三銀
▲3八玉△6四銀▲5八金左△7三桂
(第1図)

f:id:Ashe_is:20170508191211p:plain

 石田流アレルギーをご存知だろうか? 石田流アレルギーとは,石田流をアレルゲンとするアレルギーである. 主な症状として,▲7六飛で全身が痒くなり,▲7七桂で全身に発疹が. さらに▲9七角で石田流本組みを完成されると呼吸困難に陥ることもあり,大変危険である.

 肝心な石田流アレルギーの対処法だが,石田流に組まれることを未然に防ぐことである. 本譜の4手目△8五歩はとても大事な一手で,ここで他の手を指すと,すかさず▲7五歩から▲7六飛を見せてくる. そして△6四銀から△7三桂を急ぐことによって,先手の石田流を完全に防ぐことができる. 私も石田流アレルギーを持っているので,この組み方を愛用している.

第1図からの指し手
▲2八玉△3二玉 ▲3八銀△3四歩
▲5六歩△5四歩 ▲4六歩△3三角
▲4七金△5二金右▲1六歩△2二玉
▲3六歩△1二香 ▲8八飛△1一玉
(第2図)

f:id:Ashe_is:20170508202208p:plain

 △7三桂と跳ねたらそこから囲いに行く. 右辺に相当手をかけてから穴熊に囲うので,相当欲張りである.

駒得を主張してみる

第2図からの指し手
▲6五歩△同 桂▲3三角成△同 桂
(第3図)

f:id:Ashe_is:20170508203629p:plain

 先手は囲いが完成していて,後手はまだハッチを閉めることができていないという絶好のタイミングなので,先手は当然仕掛けてくる. ▲6五歩には通常△7七角成と後手から角交換をすることでパンツが脱げるのを阻止するが,本譜は単に△同桂と取ってみた. これで後手はパンツが脱げてしまうのだが,その代償に1歩得となる.

第3図からの指し手
▲7七桂△4四角▲7八飛△8六歩
▲同 歩△同 飛▲9八角(第4図)

f:id:Ashe_is:20170508204941p:plain

 ▲7七桂に△同桂は味消しな気がしたので,△4四角と打って先手の飛車を睨んでみた. ▲6五桂にはもちろん△8八角成と飛車が素抜ける. 7七の地点へ利きを足した▲7八飛で8筋が薄くなったので,すかさず△8六歩と仕掛ける. そして▲同歩△同飛に▲9八角が本局の重要な一着. 手の意味としては後手の飛車成の防ぎだが,さすがに角がもったいないので「これは悪手だ」と囁いていた……,私のゴーストが.

穴熊(バラバラ)

第4図からの指し手
     △7七桂成▲同 銀△同角成
▲同 飛 △8八飛成▲8七飛△9九龍
▲8一飛成(第5図)

 結論から述べると,第4図では△8七歩が最善手だった. そうしておけば先手に▲8九歩と受けさせておいてそこから先手に攻めの手がないので,ゆっくり囲いを堅くできるというわけである.

 本譜は△7七桂成からはじけてしまった. 角を切って飛車を成り込んで調子はいいようだが,▲8七飛が良い切り返しで,先手にも飛車を成られてしまった.

第5図からの指し手
    △5一香▲8九角△9七龍
▲8八角△同 龍▲同 龍(第6図)

f:id:Ashe_is:20170508213347p:plain

 △5一香と取ったばかりの香車を自陣に打ちつけているのはおかしい気がするし,▲8八角が3三に浮いているパンツを咎めた一着. 結局作った龍は角と交換になってしまったし先手陣が堅いので,形勢を損ねてしまったことを意識した.

第6図からの指し手
    △6六角 ▲8一龍△6五桂
▲5五歩△5七桂成▲同 金△同角成
▲3四角△3二銀 ▲3五桂△2四金
(第7図)

f:id:Ashe_is:20170508214848p:plain

 とりあえず自陣に手を入れることはないな?と思ったので攻めることにした. 手がかりがないときは飛車角桂香という飛び道具で相手の駒に取りをかけながら手がかりを作っていくと良い. なんとか金桂交換をして馬を作ったところで,先手は▲3四角から▲3五桂と2三の地点を狙った数の攻めを繰り出してきた. 流石に攻め合い勝ちは見込めないので,△2四金と打って方針を受け切り勝ちに切り替えた. 将棋ウォーズの3分切れ負けおかげで,このような展開はだいぶ慣れている.

長い長い終盤戦

第7図からの指し手
▲2六桂△4六馬▲3七桂 △3六馬
▲5一龍△同金寄▲4三桂成△同 銀
▲3一飛△2一飛(第8図)

f:id:Ashe_is:20170508220429p:plain

 ▲2六桂は角に紐をつけた手だが,△4六馬から△3六馬と桂の土台を削ることで攻め駒責め責めタイムが見えてきた. 先手としては角と3五の桂が取られてしまうと相当きついので当然暴れてくるのだが,▲5一龍は驚いた. 当時の私は△同金寄と取ったみたいだが,これは疑問手. △同金引の方が金が玉に近いのだが,4三の地点への利きが減ることを気にして寄で取ったのだと思う. ▲3一飛も読み筋になくて相当びびっていたのだが,本譜の△2一飛で受かっている.

第8図からの指し手
▲3二香△同 銀▲同飛成△3一銀
▲4三銀△2六馬▲3六歩(第9図)

f:id:Ashe_is:20170508221506p:plain

 ▲3二香と香で飛車につないできたが,△同銀と取って▲同飛成に△3一銀と打ちつけた. 終盤戦で受ける展開は,「相手の攻め駒を減らして自陣の守り駒を増やせ」と私の脳みそにインストールされている. 先手も▲4三銀と清算せずなかなかわかりやすくしてくれないが,龍か銀を取ると相手の調子が良いと思ったので,このタイミングで△2六馬と角に紐をつけている桂をはずしてみた. ▲同歩だと△3六桂がきついと思われたのか,「敵の打ちたいところに打て」で▲3六歩と打ってこられた. しかし馬が生還するようでは,さすがにこちらが良くなったと思った.

第9図からの指し手
     △3四金▲2一龍△同 玉
▲3四銀成△3七馬▲同 銀△5六角
(第10図)

f:id:Ashe_is:20170508222841p:plain

 自玉の安全を重視して,馬を逃げるのではなく△3四金と角をはずした. そして▲3四銀成には△3七馬から△5六角! 3四の成銀取りと2九への駒の打ち込みをみている. このような両狙いの手を指すために将棋を指しているといっても過言ではない.

第10図からの指し手
▲3三成銀△2九飛▲1七玉△2五桂
▲2六玉 △1四桂▲1五玉△3二香
(第11図)

f:id:Ashe_is:20170508223352p:plain

 先手としては受けても仕方がないので▲3三成銀と強く出てこられた. ▲3二角からの詰めろである. 成銀には逃げられたが,2九への打ち込みは残っているので△2九飛とぶち込む. そこから王手を決めれるだけ決めて△3二香と受けた. 実践的ひよりである.

第11図からの指し手
▲1一飛 △同 玉▲2三成銀△同 角
▲2四金 △2二歩▲2五金 △2七飛成
▲2六歩 △3七龍▲2四桂 △2六桂
▲1二桂成△同 角▲2四桂 △2三桂
(第12図) まで116手でアーシェの勝ち

f:id:Ashe_is:20170508224120p:plain

 またもやものすごい駒捨てをやってこられて相当びびったが,なんとか落ち着いて対処して最後は一手詰までとなった. 第11図からは相当なポカをしない限り後手勝ちなのだが,私は心底びびりながら指していた.

一局を振り返って

 「優勢を意識しすぎるとよくない!」は心に刻むべきだと思う. あんなスカスカの穴熊で角を切ってしまうのはさすがによくない. それは置いておいて,本局は逆転あり白熱の終盤戦ありで,見ごたえのある将棋は指せたかな?と思っている. 優勢を維持したままストレートに勝った方が対局時は楽なのだが,色々あったほうが自戦記は書きやすい().

 さて,本局に勝ったおかげで一応勝ち越しの目を残すことができた. 色々な因縁がかかった最終局はいったいどうなったのか!? 大ボリュームでお届けするのでお楽しみに!

指す将順位戦B3七回戦:対Diceさん

棋譜

 将棋ioのブログパーツとやらを貼ってみました! 脳内盤がつらい人はぜひこちらでも確認をどうぞ.

ここまでの指す将順位戦

 6回戦まで終了して私の戦績はなんと2勝4敗! 全勝しますと宣言していた割には勝ち越しすら危うくなっている. せめて勝ち越しくらいはしておきたい. ところで,ここまで上げた勝ち星2つはどちらもクルクル角である. Diceさんも四間に振ってくれればこっちがクルクル角を発動して楽勝(楽勝ではない)なのだが,残念ながらDiceさんは居飛車党である. 戦型は角換わりになるだろうとの見立てであったが,私は最近の角換わりの流行にあんまりついていけていないので,正直勝てるか結構不安であった.

先手角換わり

初手からの指し手
▲2六歩 △3四歩▲2五歩△3三角
▲4八銀 △8四歩▲7六歩△2二銀
▲3三角成△同 銀▲8八銀△3二金
▲7八金 △6二銀(第1図)

f:id:Ashe_is:20170417134043p:plain

 私が先手番になったので,例によって▲2五歩を決めてからの角換わりになった. 第1図でDiceさんが△7二銀ではなく△6二銀と上がっているのは,実は重要ポイントである. と言うのも,最近B3のメンバーを中心にDice研が発足したのだが,そこのVSで△7二銀は▲4五桂を誘発するので危ないのでは?という話があった. 早速それが活かされているので,研究会の良さをいきなり実感することとなった.

第1図からの指し手
▲4六歩△6四歩▲4七銀△6三銀
▲6八玉△7四歩▲3六歩△7三桂
▲3七桂△4二玉▲1六歩△1四歩
▲9六歩△9四歩▲4八金△8一飛
▲2九飛△6二金▲7七銀△8五歩
▲4五歩(第2図)

f:id:Ashe_is:20170417162518p:plain

 だいぶ局面を進めたが,最近のよくある相ポナ流の形で▲4五歩と突いたところである. ここら辺まではプロの猿真似なので私でも指せるのだが,ここからの形勢互角を保った好防は難しすぎるので,だいたいいつも適当になる. 一応▲4五歩の狙いとしては,▲4六角と角を設置したあと,▲3五歩から一歩交換しながらじっくり指そうということである.

第2図からの指し手
    △9二香▲4六角△3一玉
▲5六歩△8四角▲5八金(第3図)

f:id:Ashe_is:20170417164239p:plain

 △9二香は▲4六角のラインから避ける意味だろう. それでも3筋の歩を切る狙いはあるので▲4六角と打った手に対し,後手は△3一玉. そして腰掛けを前進させる▲5六歩! ポナ流は普通の角換わりで指せないこの手を指せるのが楽しいのである.

 ちなみに,「角交換に5筋を突くな」という格言があるが,それはA図のような局面だと△3九角と打たれて馬を作られてしまうからである. ポナ流ならばそのような心配がないので突けるわけである. 銀が腰掛けられなくなるが,そもそも銀が4七から動くと3六の地点に利きがなくなって3筋の歩を切れなくなるので,どうせ動けない. だったら角の退路を確保する意味でも突いておきたいわけである.

 ▲5六歩に対して,後手はそれを咎める意味で△8四角と打った. これを受けるには本譜の▲5八金と▲5八玉がある. ▲5八玉はバランスが良いが,下手に玉が動けなくなってしまう. また,金が質駒になるデメリットもある. 本譜の▲5八玉は玉が動ける,金が質駒になっていないメリットがあるが,金と飛車が下手に動くと角が成られてしまうので,一長一短である.

f:id:Ashe_is:20170417190317p:plain

開戦

第3図からの指し手
    △9五歩(第4図)

f:id:Ashe_is:20170417180429p:plain

 △9五歩でいよいよ開戦した. こちらとしては▲3五歩から一歩持つつもりだったのだが,先に仕掛けられてしまったので失敗したかな,と思っていた. ここまで私は持ち時間を3分しか使っていなかったので,▲同歩△同香▲同香△同角に▲2八香と打てばいけるんじゃないか?と思って読みを進めていたのだが,そこで△6五桂(B図)と反撃されると相当うるさい攻めになると思ってやめた. Diceさんは局後この仕掛けを後悔していたが,こちらはこちらで相当焦っていたのである.

f:id:Ashe_is:20170417170631p:plain

第4図からの指し手
▲2四歩△同 銀▲9五歩△3三銀
(第5図)

f:id:Ashe_is:20170417180503p:plain

 ということで,端を相手にする前に▲2四歩と突き捨ててみた. これは△同歩に▲9五歩から一歩入手して,その後▲2五歩と継ぎ歩攻めをする狙いである. しかし△同銀と取ってこられたので,▲5五角から角のラインで攻める狙いが生じた. 一歩あるとなにかと便利なので▲9五歩と取ったのだが,ここで△3三銀と角のラインを気にして戻った. しかし3三は桂が跳ねると当たる位置なので,ここで少し有利を意識した.

攻めダルマになる

第5図からの指し手
▲3五歩△同 歩▲2五桂△2四銀
▲5五角△3三桂▲同桂成△同 銀
▲2五桂△2二銀▲3四歩△2一桂
(第6図)

f:id:Ashe_is:20170417180527p:plain

 あとは後手が端に手をつける暇ができないように攻めあるのみ! とりあえず▲3五歩で3筋に歩が立つようにして,▲2五桂と跳ねる. △2四銀とかわした手に▲5五角!これこそ絶品チーズバーガー. そこから執拗に3三の地点を攻める. ▲3四歩で▲3三歩と打ってしまうと△4二金とかわされて微妙だと思ったので,▲3四歩と垂らしたのは私イチオシの手だったのだが,△2一桂と普通に数で受けられて,正直後続に悩んでしまった.

第6図からの指し手
▲1五歩△5四歩▲2二角成△同 玉
▲1四歩△1二歩(第7図)

f:id:Ashe_is:20170417180633p:plain

 いきなりは寄せられないので,▲1五歩と端から行ってみた. 端から行くメリットとして何かしらのタイミングで△1三同桂となれば,3三の地点の利きが減るので3三に殺到康光できそうだからである. そして△5四歩にはもうズバッと▲2二角成!逃げている暇などないのだ. 王手で角を切ったので,▲1四歩と端の取り込みもできた.

第7図以下の指し手
▲1三歩成△同 歩▲同香成△同 香
▲同桂成 △同 玉▲3三銀△同 金
▲同歩成 △同 桂▲3四歩(第8図)

f:id:Ashe_is:20170417180728p:plain

 ▲1三歩成から桂損で端を清算したのは,▲3三銀の打ち込みを狙ったからである. ▲3三銀に△同桂なら▲同歩成△同金に▲2五桂のふんどしを決める予定だったが,実はその展開は先手にとって微妙だった説ある. が本譜は▲3三銀に△同金だったので,▲同歩成△同桂に▲3四歩と歩で攻めが続いたので,なかなかに先手好調である.

白熱の最終盤

第8図からの指し手
    △3六歩▲3三歩成△2四角
▲3五歩△2六香▲2三と △同 玉
▲3四金△3二玉▲2六飛(第9図)

f:id:Ashe_is:20170417181818p:plain

 完全に自画自賛なのだが,▲3五歩ななかなか感触の良いの手である.△2四角は王手と金取りで,合駒に歩以外は使いたくないし,▲6九玉とかわすのも何か気持ち悪いのだが,この中合いで解決できた. しかしそれに対して△2六香がなかなかの切り替えしで,▲同飛にはもちろん△3五角が王手飛車取りなので取れない. なのだが,それには▲2三とと一旦と金を捨ててから王手で▲3四金と打つことによって3五の歩に紐をつけることで,▲2六飛と香車を取ることができた.

第9図からの指し手
     △1五銀▲3六飛△3三歩
▲2四金 △同 銀▲3四歩△2五金
▲3三歩成△同 銀▲1四角(第10図)

f:id:Ashe_is:20170417182127p:plain

 ▲2六飛に後手は△1五銀と飛車取りをかけながら角に紐をつける切り返し. この辺は本当に白熱の好防で,指していて本当に楽しかった.いや本当に. これがあるので,わざわざ自戦記の途中にネタを挟む必要もないと思った. しかしどこかで終わりが来てしまうもので,△2五金はまずい手だった. ▲3三歩成△同銀と金と銀の連結をはずしてから▲1四角の王手金取りが炸裂したときはさすがに勝ちになったと思った.

第10図以下の指し手
     △2三歩▲2五角 △2四桂
▲3八飛 △3六歩▲3四歩 △4二銀
▲3三金 △4一玉▲4二金 △同 玉
▲3三歩成△同 玉▲3五香 △4二玉
▲4四歩 △5一玉(第11図)
▲4三角成△5二銀▲5四馬 △6三金
▲同 馬 △同 銀▲5三銀 △5二金
▲4三歩成△4九角▲5二と △同 銀
▲6二金(第12図)
まで125手で先手の勝ち

f:id:Ashe_is:20170417185045p:plain f:id:Ashe_is:20170417185109p:plain

 一気に進めたが,▲3三金と打ち込んでからは上から押し潰していって寄りとなった. 重ねて言うが,終盤本当に良い内容の将棋が指せたと思う.

あと2戦

 実は8回戦の対ポールさん戦が終わったタイミングでこの自戦記を書いているので,知っている人はその結果を知っているわけである. が,特別措置として結果を公表して欲しいという問い合わせは来ていないので,8回戦が行われていないタイミングの心境を書いておく(). ポールさんは矢倉も指すが三間飛車がメインである. 実は対三間が苦手なので,願わくば私が後手で急戦矢倉をできないかなーと思っていました. さて,8回戦はアーシェの希望通り矢倉戦になったのか!? それでは次回,「対三間飛車!」お楽しみに!

指す将順位戦B3五回戦:対skrtさん

 初手謝罪なのだが,実は四回戦の対右の左にネさんとの対局の自戦記を書いていない. というのも,内容がやたらひどくてネタにもならなかったので書くのをやめました.ネ右さんが嫌いとかいうことではないので許していただきたい.

盤外戦

 実は対局開始前に棚橋さんから「居飛穴期待してます!」と煽られていた. skrtさんは四間飛車党で,私はとじけんさんに対しても使ったように対四間にはクルクル角からの左美濃を予定していた. でもクルクル角からの左美濃は最近のマイブームというだけなので,居飛穴が苦手なわけではない,それどころかウォーズ初段の原動力にもなった主力戦法である. というわけで下記のように居飛穴で戦うと宣言しておいた.

クルクル角

初手からの指し手
▲2六歩△3四歩 ▲2五歩 △3三角
▲4八銀△3二銀 ▲5八金右△9四歩
▲9六歩△4二飛 ▲6八玉 △6二玉
▲5六歩△7二玉 ▲7八玉 △8二玉
▲9七角△5二金左▲7五角(第1図)

f:id:Ashe_is:20170301235348p:plain

 先手を引けたのでラッキーである. そういえば指す将順位戦は事前に先後が決まってないのがプロの順位戦と異なる. skrtさんは予想通り四間飛車(事前に四間飛車と宣言していたのだが),△4四歩を決めていないのがKKSを匂わせているが,クルクル角は角道を開けていないのでそこら辺は関係ない. やはり優秀な戦法である.

 クルクル角についてちゃんと説明しておくと,四間飛車に対して5三の地点に紐がついていない状態で▲9七角と端から角を覗く. △5二金と受けた手に対して▲7五角と出る. こうして8八の地点から角をどかして,角道を開けずに玉を深く囲うのがクルクル角の狙いである. ここから穴熊を組みにいくのもアリだし,左美濃に囲ってさっさと戦いを起こすのもアリである.

宣言通り

第1図からの指し手
    △4四歩▲8八玉△4三銀
▲3六歩△7二銀▲1六歩△1四歩
▲7八銀(第2図)

f:id:Ashe_is:20170302001547p:plain

 鈴木八段が九段に昇段しましたね. 鈴木九段は竜王戦で藤井竜王(当時)に挑戦する前,全局振り飛車で行くと宣言して,実際全局振り飛車を指した,なんてことがあった. 私も居飛穴でいくと宣言したので,宣言通り穴熊(美濃)に組んだ. いや穴熊(美濃)って意味がわからないのだが,棚橋さんが言っていたことなので私は知らない.

第2図からの指し手
    △5四銀▲3七桂△4五歩
▲5七角△6四歩(第3図)

f:id:Ashe_is:20170302004932p:plain

 さて,お互い自然な手を重ねたように見える第3図だが,ここで手筋の一着がある.

第3図からの指し手
▲5五歩(第4図)

f:id:Ashe_is:20170302005333p:plain

 将棋はこういう手が指せると気持ちが良い. この手は要するに「取ってくれ!」と言ってる手である. ここから一番居飛車にとって都合の良い展開は第4図から,△同銀▲2四歩△同歩▲同角△2二飛▲3三角成△2八飛成▲5五馬(A図)である. A図は居飛車が銀得で3七の桂馬の活用がし易く,玉形も振り飛車より堅いので居飛車大楽勝の局面だろう. ▲5五歩△同銀を入れた効果で銀を馬で取れるようになっている. 当然▲5五歩に△同角は▲2四歩から飛車先突破できるので,これも居飛車良し.

f:id:Ashe_is:20170302005715p:plain

チャンスを逃す

第4図からの指し手
    △同 銀▲2四歩△同 歩
▲同 角(第5図)

f:id:Ashe_is:20170302011211p:plain

 ▲5五歩には△6三銀と引いておくのが良いと思うが,本譜は取ってくれたので狙い通り▲2四歩から飛車先突破しに行く. そして第5図の局面,私には実戦経験が複数回ある局面で,ここまでの私の消費時間は1分18秒,skrtさんの消費時間は13分13秒. 消費時間も考慮すればかなり優勢の局面である.

第5図からの指し手
△4六歩(第6図)

f:id:Ashe_is:20170302012115p:plain

 ここで過去全ての実戦経験に別れを告げた. △2二飛は居飛車が銀得になるので,△4六歩はこの局面で最善だと思われる. 今まで△4六歩と指されなかったのが不思議なレベルだ.

第6図からの指し手
▲同 歩△同 銀▲3三角成(第7図)

f:id:Ashe_is:20170302012608p:plain

 ▲3三角成は悪手だった.△同桂が手順に飛車から逃げることができているので,正直「何かおかしいな?」とは思いつつ指した. 何かおかしいなって思ってるなら指すなって感じだが,指してしまったものは仕方がない. 最善手は▲3三角成に換えて▲4六同角と,銀と刺し違える手である. 以下△同飛▲2一飛成(B図)となれば,駒割りは▲銀桂△角の2枚換えで,先手だけ竜を作ることができているので居飛車良しだった.

f:id:Ashe_is:20170302013302p:plain

振り飛車良し

第7図からの指し手
    △同 桂▲4七歩 △2七歩
▲同 飛△3八角▲2三飛成△4七銀成
▲同 銀△同角成▲同 金 △同飛成
▲3三龍△3七龍(第8図)

f:id:Ashe_is:20170302013519p:plain

 △2七歩から△3八角が上手い手で,ズバっと後手に捌かれて第8図. 居飛車大楽勝のはずだったのだが,振り飛車にスッキリ捌かれて玉は振り飛車の方が堅い,なんてこった.

第8図からの指し手
▲7六桂△3九龍▲6六角△1九龍
▲5九歩(第9図)

f:id:Ashe_is:20170302014348p:plain

 好防っぽい角を先手で打って,底歩で堅くしたのが第9図. 誰がどう見ても居飛車が苦しい.

勝負手

第9図からの指し手
△6五香(第10図)

f:id:Ashe_is:20170302014934p:plain

 △6五香は角に当てながら寄せの種駒を増やした手だが,ここは△6五金の方が勝ったと思う. 金を打った場合6四の歩に紐がついて後に▲6四桂と跳ね出せなかったし,本譜のように▲5五角と竜に当てながら逃げる手もなかった. ちょっと元気が出た,ちょっと.

第10図からの指し手
▲5五角△1七龍▲6四桂△6七香
▲同 銀△同 龍▲6八香(第11図)

f:id:Ashe_is:20170302015901p:plain

▲6八香は勝負手. 銀を打つより薄いが,相手陣に向かって発射する手を見ている. まだ形勢は少し後手がいいと思うが,もうちょっと元気が出てきた.

元気もりもり

第11図からの指し手
     △5六龍▲7二桂成△同 玉
▲6一香成△同 玉(第12図)

f:id:Ashe_is:20170302022908p:plain

 △5六龍に換えて△6四龍と桂馬を取られるとまだこれからの勝負だったのかな,と思う. 本譜は△5六龍だったので元気もりもりになった. 思わず古臭い表現が飛び出す. 桂香が一気に相手の守備駒と交換になって,一気に玉の堅さが逆転した. インド人もビックリである.

第12図からの指し手
▲3一龍△5一桂▲6二歩(第13図)

f:id:Ashe_is:20170302023316p:plain

 とりあえず3三でずっと遊んでいた竜を活用して,▲6二歩と叩く. 天王山の角が竜当たりになっているが,この瞬間は6四の地点を押さえているので,角を取られる前に寄せてしまおうという算段である.

第13図以下の指し手
    △7二玉▲6一銀△8二玉
▲7一角△9二玉▲9三銀△同 桂
▲8二金(第14図)
まで83手で先手の勝ち

f:id:Ashe_is:20170302023645p:plain

 ▲6二歩に△同玉なら即詰みはなかったのだが,△7二玉と逃げたために即詰みが発生した. ▲6一銀に△6二玉の場合は▲5二銀成から詰みで,本譜は美濃囲い崩しの代表的手筋で詰みとなった.

今後の課題

 本局は第6図では△6四歩が最善で,その後の変化で角を切れば居飛車優勢になることを勉強できて,しかも辛勝ならが勝ちには勝ちだったので個人的には満足である. 今後も穴熊(美濃)の堅陣を活かしてバシバシ勝ち星を積み重ねて行きたい.

 さて,今後の課題とは将棋のことではない,文章のことである. みなさん,aquaさんのブログを見ただろうか,面白い(直球). 下にリンクを貼っておくので読んで欲しい.

aquaharuka.hatenablog.com

 そしてみなさん,棚橋さんの自戦記を見ただろうか,面白い(直球). 下にリンクを貼っておくので読んで欲しい.

shogi.io

 個人的には棚橋さんの文章が大好物である. 夜寝ようと布団に入った午前3時,棚橋さんの文章を思い出して笑いが止まらなくなり寝れなくなったことがある,許さない. 私は緩急が激しいというか,マジメな話をした直後にふざけるとか,将棋の解説をしていたのに急にチョコの宣伝をし始めるとかいう文章に弱い. しかしどうも私が自戦記を書くといつもクソマジメになる,なぜなのか.

 今後の棋力向上のためにも,aquaさんや棚橋さんの文章から盗めるものを盗んで行きたい.

指す将順位戦B3三回戦:対lldさん

角換わり4八金2九飛型

 指す将順位戦はここまで1勝1敗,「三回戦も勝って勢いに乗りたいところ」なんて言われる成績である. ちなみに,2勝ならば「このまま全勝で突っ走りたいところ」,2敗ならば「ここで勝って流れを断ち切りたいところ」と言われるわけである.

 さてlldさんなのだが,居飛車党で相居飛車は角換わり・相掛かり・急戦矢倉を指すという,一手損角換わりを指さない点を除けば私と同じである. ありがたいことにウォーズのIDを公開してくれていたので棋譜を嘗め回すように見たが,角換わりが多めで,その中でも4八金2九飛型(以下ポナ流)がほとんどだった. そして対局日の2月5日は棋王戦の第1局で,偶然にもその将棋はポナ流であった. 浮かむ瀬にポナ流で気になる局面を色々と検討させたのだが,先手番の場合千田六段のように指す(腰掛けずに▲4六角を打つ)のがベストだ!と思って対局に臨んだわけである.

角換わりじゃないじゃないか!騙された!

初手からの指し手
▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角
▲4八銀(第1図)

f:id:Ashe_is:20170211151827p:plain

 初めて先手番を引いた. 私は▲2五歩を決めてしまう人なので,△3三角▲4八銀から角換わりになるのは予定通り. 最近は2五に桂を跳ねる展開にならないので,飛車先を決めてしまっていることはあんまり気にならない.

第1図からの指し手
△5二飛(第2図)

f:id:Ashe_is:20170211151843p:plain

アイエエエ!?ナカビシャ!?ナカビシャナンデ!? と一瞬びびったが,いわゆるアレである,研究はずしである. まぁもうこうなった以上は仕方ない,いつも通りの中飛車対策をするしかない.

居合い抜き超速

第2図からの指し手
▲6八玉△6二玉▲3六歩△3二銀
▲3七銀(第3図)

f:id:Ashe_is:20170211151905p:plain

 私の中飛車対策はいつも居合い抜き超速である. 角道を開けない超速という言い方もするが,私は村山七段命名の居合い抜きという呼び方が気に入っている. 第3図のように,角道を開けずに銀を4六に出て行こうとしたわけだが.

第3図からの指し手
△4四歩(第4図)

f:id:Ashe_is:20170211151920p:plain

 いわゆるノーマル中飛車というやつである,角道を止めてきた. ノーマル中飛車に対して銀を4六に出ると,そのうち△4五歩と追い返されるので,仕方なく穴熊に組みに行く方針に変更した.

変更した方針の変更

第4図からの指し手
▲5八金右△7二玉▲7六歩△5四歩
▲6六歩 △6四歩▲7八玉△6二銀
▲7七角 △7四歩▲6七金△6三銀
(第5図)

f:id:Ashe_is:20170211151943p:plain

 さて,穴熊を組みに行くことにしたわけだが,またも方針の変更を余儀なくされる. 駒組みを見て「木村美濃か?」とも思ったが,第5図を見てわかる人はわかるであろう,風車だ.

 風車は元々右玉的な発想の戦法で,穴熊に対してバランスで対抗してやろうという戦法なのだが,最近阿部光ー近藤誠戦で光瑠六段が穴熊潰しの速攻を仕掛けた将棋があった. 感想戦で話を聞くと,lldさんはそれにあこがれて風車の作戦を選択したそうである. 私もそれを察して穴熊に組むのをやめて急戦で行くことにした. 二度目の方針変更である.

錯覚

第5図からの指し手
▲4六銀△4三銀▲1六歩△9四歩
▲9六歩△6二金▲6八銀△7三桂
▲3五歩(第6図)

f:id:Ashe_is:20170211152007p:plain

 結局急戦で行くことにしたので,玉の囲いはそこそこに▲3五歩と仕掛けた. 対ノーマル中飛車の知識は「羽生の頭脳2」で読んだくらいなので,角頭攻めればいいでしょ的な認識である.

第6図からの指し手
    △同 歩▲2六飛 △3四銀
▲5六歩△4五歩▲5七銀引△5五歩
▲4六歩△6五歩(第7図)

f:id:Ashe_is:20170211152026p:plain

 △3五同歩に▲同銀と行く予定だった. それでよかったのだが,対局時は5筋の位を取っていない効果で△4五歩から△5五角と覗かれる手がどうしても気になってしまった. この△5五角と覗かれる手は,こちからガンガン攻めれば指す暇がなく有り得ない手なのだが,当時なぜか気になってしまって,▲2六飛と浮くことで飛車を先逃げした. わけわからん.

ここから4筋から6筋の歩を連続で突かれ,第7図はもう一気に押しつぶされそうである. あ,でも歩が3つぶつかったから初段だやったぁ!!

もうだめだぁ・・・おしまいだぁ

第7図からの指し手
▲2四歩△同 歩▲3七桂△5六歩
▲同 銀△6六歩▲同 角△同 角
▲同 金△4八角(第8図)

f:id:Ashe_is:20170211152048p:plain

 第7図から▲2四歩と指して,歩が4枚ぶつかった. これはもう四段くらいあると言っても過言ではない(過言).

 浮かむ瀬先生に△5六歩に▲同金と取れば互角だと後で言われたのだが,▲同銀と取ってしまったのでもう遅い. ズバっと進めて第8図,金桂の両取りが掛けられてなんかもうダメである.

第8図からの指し手
▲5三歩△同 飛▲4四角△6六角成
▲同 角△5六飛▲5七銀△6六飛
▲同 銀△2五歩▲6四歩(第9図)

f:id:Ashe_is:20170211152107p:plain

 もうここまで悪くなってしまったら仕方ない. 両取り逃げるべからずで飛車先を叩き紛れを求める. ▲5七銀のところは「えいや!」と▲1一角成の方が嫌だったと言われた,確かにそう思う. そして第9図の▲6四歩はもう最後のチャンスである. 取ってくれれば飛車のコビンが開いて色々ありそうだったが.

第9図からの指し手
△2六歩▲6三歩成△同 金▲4四角
△5三銀▲1一角成△3八飛▲5八香
△5七歩(第10図)

f:id:Ashe_is:20170211152246p:plain

 なんやかんやあって第10図. 飛車を打って合駒をされたら,その駒を歩で攻めるという後手にしたら理想的な展開. こういう展開になったら将棋はだいたい終了である.

将棋ウォーズなら・・・

第10図以下の指し手
▲同 銀 △5六歩 ▲4七銀△3七飛成
▲5六銀右△6八歩 ▲同 玉△6四桂
▲1二飛 △6二金打▲6七銀△4六歩
▲4八歩(第11図)

f:id:Ashe_is:20170211153211p:plain

 私は24でR700前後な割にはウォーズ二段である. というのも不利な局面になったら第10図以下の指し手のように,攻めと受けとふわっとした手を織り交ぜ,相手に時間を使わせて悪手を誘発することでまくることがまぁまぁできるからである. しかし本局は15分60秒なので当然時間切れはない,なかなか間違えてくれない.

第11図以下の指し手
    △2三銀▲2二飛成△3二銀
▲5四歩△同 銀▲2一馬 △5六歩 (第12図)

f:id:Ashe_is:20170211153914p:plain

 △2三銀から馬の利きを止めにこられてもう参った. そして安定の歩で攻められる展開である,きつい.

第12図以下の指し手
▲6六銀右△6五歩 ▲7七銀△8五桂
▲3二馬 △7七桂成▲同 玉△3二金
▲同 龍 △6六歩 ▲5七歩△6七歩成
▲8六玉 △8四歩(第13図)

f:id:Ashe_is:20170211154343p:plain

 これが四面楚歌というやつである. 将棋は逃げる空間,受け駒を埋める空間がなくなれば受からない. あとは「頓死してくれ!」と祈るのみ.

第13図以下の指し手
▲5一銀 △8五銀▲9七玉△7六桂
▲6二銀成△同 金▲8二金△6三玉
▲6四金 △同 玉▲6二龍△6三歩
まで118手で後手の勝ち

f:id:Ashe_is:20170211154826p:plain

 △7六桂と跳ばれて必至. ここで詰ませば私の勝ちなわけだが,さすがに詰まない. 悔しいが,△6三歩の局面で投了した.

大反省

 なかなかひどい敗戦だったと思う. 一発悪手を放って,そのままひっくり返せず負けというのは楽しくない(). これから私と対局する人,研究はずしをすると相当効くみたいですよ?

 これで私は1勝2敗,「次戦は勝って五分の星に戻したいところ」なんて言われるわけである.

指す将順位戦B3二回戦:対とじけんさん

対局準備

 とじけんさんは将棋ウォーズのアカウントを公開してくれていたので,事前にウォーズの棋譜を確認したのだが,どうやら角交換四間飛車を中心とした振り飛車党のようだった. 実はこの頃少し忙しくてまともに対策する時間はなかった. ということで,「クルクル角指せばKKSなんてこわくねぇぇぇ!!」というスタンスで挑むことにした.

また後手番

初手からの指し手
▲7六歩△8四歩▲6六歩△8五歩
▲7七角△6二銀▲7八銀△4二玉
▲6八飛△5四歩▲3八銀△1四歩
▲1六歩△1三角(第1図)

f:id:Ashe_is:20170117192648p:plain

 また後手番を引いた,ついていない. こちらの初手△8四歩に対して,とじけんさんはすぐに角道を閉じてきたので,私がクルクル角を指すことは想定しているのだと思った. 第1図は△1三角とクルクル角を発動した局面. 本当は▲3九玉を待ってから端に角を出たいところなのだが,先に▲5八金左と備えられてしまうと端に出られなくなってしまうので,本譜のタイミングで角を出ることにした.

第1図からの指し手
        ▲5八金左△2二玉
▲3九玉△3二銀▲8八飛 △7四歩
▲5六銀(第2図)

f:id:Ashe_is:20170117194149p:plain

 第2図はほとんど左美濃に組めているので,クルクル角側としてはだいたい満足である. 欲張って穴熊に組みにいくと,過去の経験上結構潰されるので自重している. さて▲5六銀と腰掛けてきたわけだが,これは5四と7四どちらかの歩を狙っているので,ここで居飛車としては動いていきたいわけである.

第2図からの指し手
    △7五歩▲同歩 △5三角
▲6七金△9四歩▲4五銀△8四飛
▲6五歩△7三桂▲7六金△5二金右
(第3図)

f:id:Ashe_is:20170117195026p:plain

 7筋の歩を突き捨てて,▲4五銀に対して飛車を浮いて5四の歩を守った. 結局一歩損したのだが,それは自分で突き捨てたのであまり腹は立たない. 先手玉の方が薄くて,こっちは右桂を跳ねることができているので,後手番にしては形勢はまぁまぁだと思っていた. 次に△6四歩などの手で動くつもりで,△5二金右と左美濃を完成させたわけだが…….

局面が大きく動く

第3図からの指し手
▲8六歩△同歩  ▲8五歩 △同桂
▲8六飛△7七桂成▲8四飛 △7六成桂
▲6四歩△同角  ▲8一飛成(第4図)

f:id:Ashe_is:20170117195928p:plain

 第3図からたぶん7六の金を活かす意味で▲8六歩と先手の方から動いてきた. 普通なら居飛車としてこの仕掛けは結構嫌なのだが,本譜では▲8五歩に△同桂が角に当たるので成立していない. そこはとじけんさんに錯覚があったようで,私も形勢が良くなったと感じた. △同桂に対して勢い▲8六飛と飛車を取ってきたので,勢い▲飛△角金の交換となったが,△同桂には▲8六角が有力だったと思う. 以下△7七歩(A図)と指せば,まだ急な戦いにはならなかったと思う. A図からはお互いに身動きが取れず指し手が難しいが,動かせる駒が少ない状況は先手が少し不満かもしれない.

f:id:Ashe_is:20170117200651p:plain

第4図からの指し手
             △8八歩
▲8三歩△7一金▲6一飛 △同金
▲同龍 △7九飛▲8二歩成△6七角
▲7二と△5一銀▲6二金 △4五角成
▲5二金△同銀 ▲7一龍(第5図)

f:id:Ashe_is:20170117201203p:plain

 第4図の局面は明快にこっちが良いとは思っていたが,具体的な指し手はよくわからなかった. 本局で一番長考した末△8八歩と打った. これは▲同龍なら△6六角など龍取りに角を打って,駒得を重ねる狙いである. 本譜は攻めあい狙いで▲8三歩と打ってこられたが,これには方針転換して△7一金と飛車を捕まえた,だって飛車だからね. 以下先手はと金を作り,こちらは飛車を打ち下ろし銀を取って第5図となった.

寄せに出る

第5図からの指し手
             △5八銀
▲4八金打△4九銀成▲同銀△2七馬
▲2八銀(第6図)

f:id:Ashe_is:20170117202005p:plain

 こちらの美濃はしっかりしているので,第5図からは寄せに出た. 振り飛車党の多くが美濃囲い大好きなのが良よく分かる. △2七馬には▲2八銀と使わせることができたので,それに満足して本譜は次に馬を引き上げたのだが,実はもっと良い手があった. 馬は逃げずに△4九馬と切ってしまって,▲同金に△5八金(詰めろ)と張り付く. 詰めろ逃れの▲3八玉に△4九飛成と迫り,▲2七玉に△2五金(詰めろ・B図)と縛る.

f:id:Ashe_is:20170117202930p:plain

 後の△3九龍を防ぐ▲3九角に,△2六銀▲1八玉△3八龍(C図)で完全に必至だった. 実戦でこうやって華麗に必至をかけられるといいだろうなぁと思う.

f:id:Ashe_is:20170117203210p:plain

第6図からの指し手
    △4五馬▲6二と△5九金
▲5二と△4九金▲同金 △同飛成
▲同玉 △5八銀▲同玉 △6七成桂
(第7図)
まで80手で後手勝ち

f:id:Ashe_is:20170117203339p:plain

 実戦では必至がかかると思わず△4五馬と引き上げたが,詰めろの△5九金に手抜いてこられたので,△4九金から清算して詰ましに行った. が,実は△5八銀は▲3八玉と逃げられたときに詰みを逃していて,正着は△5八金だった. 本譜は取ってくれたので,△6七成桂までで勝ちとなった. 以下どこに玉を逃げても,持ち駒の金2枚を並べて詰みである.

一局を振り返って

 本局は正直なところラッキー勝ちだった. 日程しだいなのだが,次回はもう少し事前準備を入念にして臨みたいと思う. クルクル角についても,まだまだ慣れていない部分が多いので,より洗練していきたい.

 余談だが,自戦記にネタを挟むのがなかなか難しいことも判明した,この問題もどうにかしたい(?).

指す将順位戦B3一回戦:対ぽてとさん

何か記事に問題があったら教えて下さい. あとこの自戦記はMarkdown記法のテストも兼ねてます.

指す将順位戦に参加したわけ

 私は某総帥と違って爽やか指す将なわけだが,将棋クラスタの人とはたぶん片手で数えられる人数しか対局したことがなく,あんまり棋譜をアップもしていない. このままでは17歳美少女JK爽やか指す将の立場が危ぶまれると思っていたところ,なんとゆーてん兄貴が指す将の順位戦なるものを開催するというではないか! 棋力の近い人を見つけて実際にウォーズや24で対局するっていうのは結構大変なので,間口を広げる意味でも結構良い機会だと思ったので参加してみたわけだ. 事前に対局相手が分かっているので,棋譜を公開している人に対しては対策を講じられるというのも惹かれた理由の1つである.

後手番で相掛かりに

初手からの指し手
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩
▲7八金△3二金▲2四歩△同歩
▲同飛 △2三歩▲2六飛(第1図)

f:id:Ashe_is:20170112025044p:plain

 後手番を引いて先手浮き飛車の相掛かりとなった. ぽてとさんは棋譜を探してもあまり見つからず,どうも居飛車党っぽい?という情報のみあって本局に臨んだのだが,苦手な後手番の相掛かりとなってしまった. なんで苦手なのに指しているんだとツッコミを受けそうだが,最近角道をすぐに開けない指し方に凝っているのでチャレンジしているという面はある.

第1図からの指し手
    △7二銀▲1六歩△1四歩
▲3八銀△4二玉▲9六歩△9四歩
▲5八玉△3四歩▲7六歩△6四歩
▲2四歩(第2図)

f:id:Ashe_is:20170112025121p:plain

 局面が進んで第2図,先手中住まい後手4二玉型(なんとなく)に組んだところで▲2四歩と仕掛けられた. これは横歩を取る狙いなので本譜は△6三銀と6四の歩は守ったのだが,3四の歩は取られて少しつまらない展開にしてしまったと思う. 第2図では△同歩ではなく,△8八角成▲同銀△3五角▲6六飛△2四角(A図)のように,角を手放すが歩損せずに先手の飛車の位置の悪さを主張する指し方はあったと思う.

f:id:Ashe_is:20170112025257p:plain

実は序盤から必敗だった

第2図からの指し手
    △同歩  ▲同飛△6三銀
▲3四飛△8八角成▲同銀△2二銀
▲2四飛△8六歩 ▲同歩△同飛(第3図)

f:id:Ashe_is:20170112025340p:plain

実は第3図は必敗の局面である(). 一歩損したから動かないと,と思い飛車先交換したのだが,図から▲7七角と打たれると二枚換えを防ぐ△2三歩は仕方ないが,そこから▲8六角△2四歩と飛車を取り合って▲2四飛(B図)と打たれた局面は変化の一例だが,先手陣に隙がなく先手必勝の局面だろう. 飛車先交換をしたいなら先に△2三歩を打たなくてはならなかったのだが,幸いにも気付かれなかったので助かった.

f:id:Ashe_is:20170112025754p:plain

なんとか勝負できる形に

第3図からの指し手
▲8七歩△8五飛▲7七桂△8二飛
▲1五歩△2三歩▲2五飛△9五歩
▲8五飛△同飛 ▲同桂 △8二飛
▲8五歩△9八歩▲7七銀△9九歩成
▲3六歩(第4図)

f:id:Ashe_is:20170112025438p:plain

 ズバっと進めたが,途中△8五飛と途中下車したのは先手に▲7七桂を跳ねさせる狙いで,飛車交換から8二に飛車を打ち直すという辛抱をするハメにはなったが,△9八歩の狙いが実現した(▲同歩には△8九角の金香両取りがあった). 横歩を取られたあたりから後手不利だったが,香車を取れたところで形勢が良くなったのを感じた. 第4図の▲3六歩は右辺の逃げ道を用意した一手だったそうで,ぽてとさんもここでは悪くなったと思っていたそうだ.

 ちなみに▲1五歩を手抜いたのは桂馬を取られて▲3四桂を気にしたからである.

第4図からの指し手
    △5二玉▲8六銀△8三香
▲5六角△7四歩▲3五飛△3三桂
▲3七銀△8九と▲6六歩△4四角
▲3四飛△8五香▲同銀 △同飛
▲4四飛△同歩 ▲5九角(第5図)

f:id:Ashe_is:20170112025508p:plain

 浮いた8五の桂が取れるかどうかが争点となったが,受けに投入した▲5六角と▲3五飛に正しく対処できて8筋の突破が確実となった. 角も▲5九角と受けに使わせて,第5図ははっきり後手良しの局面である. ここからも正しく指せれば後手勝ちだったのだが……

悪手連発

第5図からの指し手
    △7九と ▲同金△9八飛
▲7八香△8七飛成▲8八歩△9七龍
▲8九金△5五銀 ▲9八金△同龍
▲8二飛△7二金打▲3四角(第6図)

f:id:Ashe_is:20170112025541p:plain

 ▲8八歩に△9八龍が第一の悪手.ここは△8二龍と引いておけば辛い指し回しで良かったと思う.本譜は△9七龍と寄ったために▲8九金から飛車が取られてしまった.その時の気持ちと言ったらもう

飛車取られたああああああぁぁぁぁっぁぁぁうわああああぁぁぁっぁぁひしゃぁぁぁぁぁ

である. そして▲8二飛に△7二金打と合駒したのが第二の悪手. これは△7二銀と移動合すると▲7四角の王手を気にしたわけだが,それには△6三桂と打っておけばなんでもないし,本譜は▲3四角と王手されていてこっちはうっかりしているわけである. なんと哀れ.

第6図からの指し手
     △4三金 ▲同角成△同玉
▲8一飛成△7一金寄▲8五龍△4五桂
▲5五龍(第7図)

f:id:Ashe_is:20170112025610p:plain

 ここで第三の悪手,銀をタダで取られる!!! これは完全にうっかりである. なんで角取りに銀打ったんですかね?

第7図からの指し手
    △5四歩 ▲3五桂△5三玉
▲8五龍△8三歩 ▲4三金△6二玉
▲4四金△3七桂成▲同角 △9六角
▲8六龍△7八角成(第8図)

f:id:Ashe_is:20170112025636p:plain

 そして第四の悪手!(まだあるのか)が△9六角. これ実は▲同龍と取られると相当に危なかったのだが,ばれなかったのでセーフ. 4回も悪手を放ったわけだが,第8図の局面はまだ後手が良い. まだ良いって書くってことは,まぁ悪くなってしまったわけである.

急転直下

第8図からの指し手
▲6五桂(第9図)

f:id:Ashe_is:20170112025658p:plain

 ▲6五桂と打たれて困ってしまった. △同歩と取っても3七の角の利きがあるので5三に斜めを打たれると相当苦しいと思った. が,そうではなくて△同歩と取っておけば後手の勝ちだったと思う. △同歩以下例えば▲5三銀△6一玉▲4三桂成(C図)とされても後手陣は大丈夫. 先手に持ち駒がないので△8八馬とかを指しておけば良かった.

f:id:Ashe_is:20170112025909p:plain

第9図以下の指し手
     △7三金▲5三金△7二玉
▲7三桂成△同玉(第10図)

f:id:Ashe_is:20170112025941p:plain

 桂馬は取れないと思ったので,逃げ道を広げるつもりで△7三金と指したが当然悪手. 筋よく迫られて第10図の局面となったが,後手玉に詰みが発生している. 手順は長いが,▲8三龍△7三香▲5二銀△同玉以下21手詰みである.

第10図以下の指し手
▲6三金△同玉▲8三龍△7三桂
▲5二銀△同玉▲7三龍(第11図)

f:id:Ashe_is:20170112030015p:plain

 詰みを覚悟したが,第11図の局面となり王手が途切れた. ここで先手玉を詰ますことができれば勝ちなのだが.

第11図以下の指し手
    △6九馬▲4八玉△8八龍
▲5八桂△同馬 ▲同金 △3八金
▲同玉 △5八龍▲4八銀△4九銀
▲2八玉△2四香▲2五歩△同香
▲2六歩△4八龍▲同角 △3八金
▲1八玉(第12図)
まで137手で先手の勝ち

f:id:Ashe_is:20170112030044p:plain

 △6九馬に▲4八玉と逃げてくれたのはありがたかったが,結局詰ますことはでず,投了となった. 優勢になってからの指し手の雑さが目立つ,課題の多い一局だったと思う.

一回戦を終えて

 普段の対局は将棋ウォーズが中心で,倶楽部24も指すときは早指し2(秒読み30秒・猶予考慮時間1分)しか指していないので,15分60秒で指してみると思ったより疲れてしまった. 優勢になってからの落手が多かったのも,集中力が途切れたのが原因だと考えられる. 二回戦以降,一局を通して集中力を持続できるように,15分60秒の持ち時間での練習をしておきたいと思う.

ちなみに

D図は投了直前の△3八金と打つ前の局面なのだが,実はここで先手玉に詰みが発生している!

f:id:Ashe_is:20170112030110p:plain

D図以下の指し手
    △2六香 ▲同角 △2七銀
▲同玉 △3八銀打▲1六玉△1五歩
▲同角 △同香  ▲同玉 △1四歩
▲2五玉△1三桂 ▲3四玉△4二桂
▲4五玉(E図)

f:id:Ashe_is:20170112030152p:plain

E図以下の指し手

    △4四歩▲5六玉△4五角
▲4六玉△3四桂▲3七玉△2五桂
▲4八玉△5八金(F図)

f:id:Ashe_is:20170112030241p:plain

 ▲同角と取られるのに△2六香と捨てて(まずここが見えない),途中打った桂2枚がどちらも1回ずつ跳ねるという奇跡的な順で詰んでいるらしい. 将棋ってすごいっすね(他人事).

二段になるまで勉強したこと

 アーシェです.

 ふと思い立って将棋(指す将)を初めてみて半年で将棋ウォーズ初段になれたものの,初段から二段に上がるのに1年と3ヶ月かかってしまった.きっと自分にとっては初段が最初のポテンシャルで上がれる限界だったのだと思う.月別の実力を見るとだいぶ苦戦したあとが残っている.

f:id:Ashe_is:20161107193807p:plain

 

 そこで私が初段から二段に上がるまでに勉強した・やったことを書き留めた.きっとスランプに陥っている人のうち一人くらいの役には立つでしょう.

 

 まず初段までの自分だが,居飛車党で先手の場合初手▲7六歩,後手の場合△8四歩,つまり相居飛車は角換わり(先後)・横歩取り(先)・矢倉(後),対抗形は基本的に穴熊志向の持久戦を指していた.最初はそれでバンバン勝って初段まで上がったわけだが,それっきりピタっと成長が止まった.そこでまぁなんとかすべく色々やった.

 

 1.指す戦法を見直す

 私は序盤中盤終盤と隙だらけだが,強いて言うならば序盤が好きである.というか序盤で作戦負けするとやる気がなくなるタイプなので,序盤作戦を見直すことにした.ウォーズの過去の対局を遡ってみると,角換わり(後)・横歩取り(先)・矢倉(後)・対角道オープン四間飛車(先後)の勝率があまりよくない.特に後手番の対角道オープン四間の勝率が3割くらいしかなかったので,これをどうにかするしかなかった.そこで思い切って,先手番で初手▲2六歩△3四歩に▲2五歩と指すようにした.これで後手は一度△3三角を指す必要があるので角道オープン振り飛車にされることはだいぶ減った.そして序盤は自分の知っている形に誘導する方が得だと思い,一手損角換わりを指すようにした.結果相居飛車の戦型が,相掛かり(先後)・角換わり(先)・一手損角換わり(後)・矢倉(後)になった(相掛かりを指し始めたのは初手で飛車先を突くようにしたのでせっかくならば,という感じで.ほとんどならない).対振りは主にノーマル振り飛車の相手が多くなった.以下戦型ごとに勉強したことを述べる.

 a.先手角換わり

 先手番で▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角▲7六歩に△2二銀だとだいたい角換わりになる.と言うか相居飛車で先手番の場合だいたい角換わりになる.▲2五歩を決めていると▲2五桂と跳ねる手や右四間にする含みが消えてるけどまぁ細かいことはいい.勉強としては実戦でよくわからなかったところをソフトに聞いた,あとプロの将棋をよく見た(モバイル中継は角換わりが多くて助かる).本はあまり読んでいないが「ひと目の角換わり」はかなりオススメ.

  b.後手一手損角換わり

 後手番で▲7六歩△8四歩▲2六歩△3二金▲7八金△3四歩▲2五歩のときに△8八角成と角交換すれば一手損角換わりになる.相居飛車で後手番だとだいたいこれにできる(あくまで初段付近の話だが).一手損角換わりはそんなに人気の戦法ではないので,結構相手が対策を知らないことが多い.相手が棒銀にしてくれば通常の角換わりの感覚で対応すればよいし,腰掛け銀にしてくればこのあと紹介する本を参考にして指せばよい.そして早繰り銀だが,まぁなんとかしよう().とにかく自分の知っている形に誘う!本当は後手が一回飛車先を突いてから角交換するのは損な指し方なのだが,まぁアマ初段程度では関係ない話だろう().棋書は主に「現代将棋の思想 ~一手損角換わり編~」を参考にした.あとは実戦とソフトを参考に頭に叩き込んだ.

 c.後手矢倉

 後手番で▲7六歩△8四歩に▲6八銀だと一手損角換わりではなく矢倉になる.後手矢倉でも自分の知っている形にするのが重要で,当然急戦矢倉にする.そこで米長流急戦矢倉を指すことにした.プロ的にはあまりよくない指し方かもしれないが,アマ初段なら関係ない,とにかく自分が指しなれていればよい.「藤森流急戦矢倉」がかなり良い本で,これに載っていることが一通りできればかなり勝てる.

 d.相掛かり

 これはやらない方がいい().なぜならだいたい力戦になって知っている形には誘導できない.気分転換にはよかった.

  e.対ノーマル四間(三間)

 「四間飛車破り【居飛車穴熊編】」これがとっても良い本でこの通りに指せばだいたい序盤で良くなる.ただ相手の△6四歩がやたら早いときにはしっかりと急戦で咎める姿勢は必要だと思う.△6四歩が早い相手に対して穴熊に組みに行くとシステム調でやってこられて結構大変.急戦を学ぶには「四間飛車破り【急戦編】」がオススメ.

 f.対向飛車

 先手で▲2五歩を決める指し方にすると向飛車にされやすいのが欠点.ろくに棋書もないのでApery先生と相談したところ,一直線に穴熊に組みに行くのをオススメされた(▲5六歩など全て省略,右銀も4八で放置).力戦になりやすいのでこれはなんとか頑張る().

 g.対先手中飛車

 いつの日か村山先生が将棋フォーカスで紹介していたが,自分は居合い抜き超速(角道をあけない超速)をやっている.毎回アドリブで対応しているところがあるので本当は「青嶋の結論 対中飛車・居飛車穴熊必勝ガイド」とか読んだ方がいいかもしれない.(買ったけどまだ読んでない)

 

 長くなったがこんなところである.何回も言うが,自分の知っている形に誘導する!

 

2.中盤力を磨く

 具体的には2つ行った.効果があったのかはわからない.

 a.モバイル中継を見る

 ぶっちゃけると棋譜並べと効果はほとんど変わらないと思う.ただしモバイル中継は棋譜コメが充実しているのでプロの指し手の狙い筋などが理解できる.流し見するのではなくて真剣に見ると結構勉強になると思う.

 b.羽生善治の終盤術を読む

 終盤術なんてタイトルがついているが,結構中盤術についても記載されている.かなーーり勉強になった.順番に拘らないのであれば3から読んだ方がよい(一番簡単だから).あと結構心をえぐられる(読めば意味はわかる).

羽生善治の終盤術(1)攻めをつなぐ本

羽生善治の終盤術(2)基本だけでここまで出来る

羽生善治の終盤術(3)堅さをくずす本

 

 3.終盤力を磨く

 棋書を色々読んだ.まず以下に示す寄せの本3冊,応用編は読まなくてもいいかもしれない.

寄せが見える本〈基礎編〉

寄せが見える本〈応用編〉

寄せの手筋200

  自分は詰め将棋をあまり解かないのだが,5手詰ハンドブックを放置しているのはもったいないと思ったので,1日4題解くようにした.3ヶ月くらいたって7手詰ハンドブックまで到達したが効果がどのくらいあるのかはよくわからない.でも少しはやったほうがいいような気がした.

 

 以上がだいたい自分が二段になるためにやったことで,他に細かいことをあげると,

・艦これをやめた(時間を捻出するため)

・自分はこのままの棋力で終わる人間ではないと思い込む(ポジティブ大事)

・負けてもそんなに落ち込まない(負けた原因を調べて次やらなければいい)

・プロ的には好まれない形とか気にしない(相手はプロじゃない)

・1日1局は指す

こんなところである.長くなってしまったけど誰かの役に立てばいいと思います.質問などあればリプやDMでどうぞ.